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IUC#21打ち合わせメモ
日時:2005年7月15日(金)
場所:KEKBコントロール棟会議室
出席者(敬称略、順不同):
飯田、白川、小川、小野、小林、大西、多和田、三橋、本間
三増、末武、横山、設楽、佐波、古川、飛山、紙谷、小磯、菊池、
池田、大沢、柿原、佐藤(文責)
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(1) IUC工事報告(佐藤)
下記の作業が順調に進んでいる。
・マグネット(BK, BP, BH0, QPF1, QPD1)搬入
・架台アンカーボルト打ち・設置(H鋼上部の架台足場は、溶接)
・C7-CT導波管分離
・冷却水配管経路変更
・モニタケーブル敷設
・真空ダクト納入
その他は、
・共通架台7/19の週に納入予定。設置は、8/1(月)9:00からを予定(PF MS)。
・電源立ち会い:IDX分は7/27(水)、工藤電機分は7/28(木)を予定(池田)
(2) パルスベンド(三増)
・電源用冷却水は、20l/min.必要。
電磁石・電源の納入は、'06/3月の予定。
・パワーケーブルは、外径12mmの同軸ケーブル40本であり、
現在の貫通孔(58上流)を使用した場合には、ケーブル長約7.5mである。
(貫通孔に対するケーブルの占有面積=14%程度)
発熱量は1.23kWであり、貫通孔内部では410W。
ケーブル長がのびた場合の発熱量増分は、160W/mである。
電源の余裕は、充電器22kWなので、27kA-25Hzで運転した場合の消費電力は、
約16kW(70%)である(電源内部12kW、電磁石:2.5kW 、ケーブル:1.2kW)
C) 冷却水は大丈夫か?
=> 58クライストロン用が40-50Lあるので、冷却水は大丈夫である。
・パワーケーブルの冷却が必要である。
セプタムは、Φ600mmの貫通孔を使っている。
それと比較するとケーブルの専有面積が大きいので、新たに貫通孔を掘ることも視野に入れる必要あり。
=> 穴をあける時期が難しい。電磁石が設置されてからでも大丈夫か?
==> 入射器では、建設後も(ビームラインがある状態で)貫通孔を掘っているので、
おそらく大丈夫であろう。
=> Crabの設置時期に貫通孔を空けることは考えていないか?
==> 3月だから無理である。
C) マグネットの設置位置を考えると、最適な貫通孔位置は、現在の穴と上流の穴(57マニホールド用)の間くらいと思われる。
・電源の納入前試験は、会社に出向いて行う。(三増)
来年夏に、運転前の通電試験を行う。
C) 会社で試験するときは、50Hz, 60Hzの違いに注意する必要がある。
某社でも、50Hz作る設備があるはず。
C) 3月の負荷試験はどこで行うか?入射器のギャラリーで行えるのか?
=> 一度設置した後の移動は大変では?
==> 試験のやりやすい場所でやった方が良い。
===> 試験場所について検討する。
(結論)
・貫通孔に関しては、新たに掘るのか現在の物を使用するかを、関係者で協議する。
(佐藤追記)
・その後、パルスベンドパワーケーブルは、Φ12mmではなくΦ21mmであったことが判明しました。
新しい貫通孔(Φ300mm)を上流側に掘る方向で調整しています。
(3) 電源筐体設置(池田)
・電磁石電源13台及び制御系を収納する為の電源筐体を設置予定。
場所は、58クライストロン跡地。パルスベンドの電源大きさに合わせて、後で移動できるようにする。
納品は、7月末の予定。
C) パルスベンド電源の大きさはどれくらいになるのか?
=> 58モジュレータの大きさ以下であることが、仕様書に入っている。
==> パワーケーブルの出口と貫通孔の位置が最適になるよう考える必要あり。
C) 設置予定場所は、フラットになっているか?
=> なっている。
(4) ケーブル敷設(小野)
・安全系ケーブル敷設の下見を行ったが、業者の方(放射線手続きが完了してなかったので、作業計画書を出せない人)
が入射器ギャラリー建屋屋上(周辺監視区域)に入ってしまった。(近くに梯子が掛けられていた)
以後注意する。
(5) タイミング二重同期の検討(古川)
・二重同期する場合の、timing jitter許容値について話し合った。(古川、三橋、小林)
700ps程度で大丈夫そうである。このスペックでとりあえずモジュールを作って試験してみる。
スペックを厳しくすると、モジュール製作が現実的でない。
(PF ringのrfは、夏冬で20kHz程度振ることがある。)
前提条件:
PF rf rev.: 1.6MHzに一回入射可能であると仮定し、
これと、Linac 114MHz(SHB1)のタイミング許容値が30psである場合、
30回/s入射可能タイミングがある。
(モジュレータ充電時間のずれ許容値を2msで計算した。
実際は、6ms程度まで大丈夫であろう)
・30psの許容値で周波数を振って入射可能確率を計算した。
初期条件が悪いと永久に同期しない条件がある。
所々確率が高いところがあるが、ほとんどゼロ確率が多い。(入射が出来ない)
700psすると同期確率がかなり上がるが、ゼロ確率の場所は残る。
(そのような周波数は入射が出来ないので避けることを考える。)
・同期モジュールの製作について、会社(2社)と検討を開始した。
半年程度で試作器ができると思われるので、その後試験する予定である。
(許容値400psまでは出来そうである。その場合、400ps, 700ps許容値を、スイッチで切り替えられる様にする。)
・Spring8方式を用いた場合には周波数が飛ぶので、現在の入射器のrf監視系がうまく測定できない。
(CW rfが安定して供給されていることが前提条件となるので)
C) 700psの条件はどこからきているのか
=> 光シャッターオープンで、放射線的に問題ない状態(過去のスタディの結果より)
==> 将来のアップグレードなども考えて、700psでいいのか?ということも含めて検討すべきである。
C) Spring8方式を本当に捨て去るかどうか、(rf監視系の変更云々ではなく)より大局的に判断すべきである。
将来必要とされるビームクオリティを含め、長期的な視野での検討が必要不可欠である。
=> 両者方式(Spring8方式・二重同期化方式)のメリット・デメリットのテーブルをまとめる。
(次回以降報告する。)
(6) 次回IUC
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IUC #22
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日時: 2005年7月29日(金曜日) 10:00−
場所: KEKBコントロール棟会議室
議題(予定):
(1) IUC工事報告(佐藤)
(2) 各サブグループ報告
(3) その他
(*) その他の議題をお持ちの方は、ご連絡下さい。
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