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IUC#22打ち合わせメモ
日時:2005年7月29日(金)
場所:KEKBコントロール棟会議室
出席者(敬称略、順不同):
生出、飛山、多和田、本間、三橋、設楽、小野
紙谷、小川、佐波、小林、飯田、菊池、末武、柿原、飯田
船越、池田、白川、矢野、佐藤(文責)

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(1) IUC工事報告(佐藤)
・電磁石設置及びアライメントまで完了した。(ステアリングは、明日アライメントを行う。)
昨日をもって、HT社関連作業は完了した。
今後は、真空ダクト・モニタ設置・冷却水及びパワーケーブルの繋ぎ込みなどを行う。
全体として、順調に進んでいる。

・BKベンドの架台が、入射器の直線ラインから見て曲がって設置された。
このため、架台下部にあるレーザーアライメント用ダクトを真っ直ぐ繋げることができない。
(不幸中の幸いか)現在、レーザー光学系が放射線劣化によりレーザーを絞ることができない。
来年夏のパルスベンド設置時には架台も新規作製するが、レーザダクトが接続出来るように作る。

・パルスベンド用パワーケーブルは、Φ12mmx40本と思われていたが、実はΦ21mmx40本であった。
当初、5-8上流側貫通孔(導波管・冷却水管用)を使用予定であったが、それより上流に、
新たな貫通孔を空ける事にした(Φ300mm程度か?)。
時期は、来年夏のDCベンド撤去・パルスベンド設置の間を予定。

C) ギャラリー部58下流スペースの問題は解決したか?
=> 解決済み。新しい貫通孔を、これまで使用予定であった場所よりも少し上流側に空けることで、
パルスベンドが上流側に設置可能である。これにより、下流スペースは今まで通り確保出来る。

C) パルスベンドの試験場所は?
=> 未決定。検討中である。


(2) 測量結果(飯田)
・ライナックの座標系を基準にしたBK設置位置と、
第三スイッチヤード下流側から算出したBK設置位置がずれていた。
(横方向2.486mm, 進行方向1.519mm)
角度としては、0.36mrad程度のずれが見られる。
BKは、ライナック座標系から算出した位置へ設置した。
運用上は、磁石の蹴り角で調整する。

・KEK e+ラインについて、高さ方向の測量を行った。
原点(E2基準点)から、6-1にかけて27.1μm/mの傾斜が認められた。
(下流に行くほど上がっている。)
但し、最後のQ4台を入れてプロットすると、5.7μm/mとなり、ほぼ直線的に見える。
 新PF-BTラインは、この測量結果の傾斜を基に設置した。
(ビームライン前半はライナックに、後半はPFラインに合わせ、中間のQ1台は内挿した)

C) エラーバーはどの程度か?
=> かなり小さいと思われる。

C) ビームがBK位置で(高さ方向で)真っ直ぐ来ていると仮定しているが、
すでに曲がっている(上向いている)可能性もあるのでは?
=> その可能性もある。来年夏までは、DCベンドでビームモードを切り替えるが、
パルスベンドに置き換える後は注意が必要(KEKB e-, PF e-は同じ磁場設定になるので)。

・また、5-8下流のQ磁石(quartet)の一台目と四台目でずれが見られる。

C) 中間の二台はどの様にずれていたか?
=> Q四台が連続的にずれていたかどうかは、まだデータがきてない。
(測定は行った。後日報告する。)

・提案であるが、パルスベンドを設置する前に、5セクター付近を測量した方が良いと思われる。
(それまでに、レーザーシステムを修理する必要がある。)


(3) タイミングシステム(古川)
・前回までの打ち合わせの復習(IUC#20 2005/7/8 ppt, IUC#21 打ち合わせメモ参照)。
二重同期方式の回路は、年末までに試作モジュールを開発し、その後来年夏まで試験を行う予定。
保守負担中程度で、開発費用は比較的低い。
一方、Spring-8と同様の同期方式は、開発費用・保守負担が高くなる。
さらにRFモニタ系の大規模な更新が必要(コスト的に非常に高い)。
 今後の方針としては、当面二重同期方法を進めたい。

C) それぞれのコンポーネントはそれほど難しい物ではないが、
システムとしてくみ上げるのは結構大変ではないか?
=> その通りである。

C) ARを含めた同時入射は、考慮に入れているか?
=> まだ、考えていない。

C) 当面二重同期を考えるにしても、他の方式も並行して検討する方が良いのではないか?

(結論)
 当面二重同期方式に沿って、タイミングシステムの開発を行う。
但し、他の方式も念頭に置く。

(4) ビームスイッチパネル改造(白川)
・入射器制御室にある、ビームスイッチパネルの改造が完了した。
PFとKEKBモードを隣に配置し、どちらか一方を押すと両方Ready(Gun trigger OK)となる。
AR, Linacモード及びCT電子銃に関しては今まで通り。

C) 今まであった、同期モードの変更はどこでやるのか?
=> 計算機上でやる(なくなった訳ではない)。


(5) PF-BT短パルスビーム開発(三橋, 小林)
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(目的)
・ps領域或いはそれ以下の短パルスビーム利用の為のテストラインの構築

(検討事項)
・Bunch圧縮(Linac BCS, + PF-BTをchicaneとして利用)
・Isochronous optics study
・ビーム診断(Single pass BPM, fs streak, CSR, and more)
・ビーム位置安定化
・測定系のための同期システム(Sub-ps)
・低エミッタンス電子銃
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・いままでAR-BTを使った短パルスビームを検討してきたが、コスト的に困難である為、
PF-BTを用いたショートパルスビーム開発を検討する運びとなった。
 これは新しい話題ではなく、9年ほど前のワークショップで提案された。(cf. KEK Proc. 96-14)
この時は、放射線安全的に困難であるという結論であったが、最近確認したところ問題なさそうであった。
また、同時入射計画でパルスベンドが設置されるので、最大25Hz/2.5GeV (or 18Hz/3GeV)のビームを自由に使える可能性があり、
テストラインとして実用的である。

---(追記:放射線関係各位のコメント)
以前は、
1) 予定されていた場所がリング入射点に近いこと、
2) 入射効率が現在程高くなかったこと、
から、上部に設置されているインターロックに係る放射線モニター(YEL403)の測定値より
線量上昇が懸念され、その結果放射線安全的に困難であるという結論であった。
また、インターロックのロジックにより、YEL403の発報はPFのみならず、
KEKB/AR入射中の入射器まで止めることになっていた。

最近のIUCにかかわる検討から、1)については変化ないが、2)については
入射効率が改善されており、以前懸念されていたような線量上昇は
場所・遮へい・運転時間を工夫すれば、起こりにくく、また、万一
YEL403が発報しても、インターロックの変更により影響範囲が狭まった
ことから、現実的な試験が可能な状況にあると思われる。

ビーム試験に伴う損失量等は申請添付資料に記載されている範囲で行い、
試験の結果ビームラインの大幅な変更を行う場合は変更申請を行う。
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・Isochronousについて:
現状R56=1m。BK 3.3ps エネルギー広がり^-3乗程度を仮定すると、4.2ps程度にのびる。
が、Isochronousにする解はある。
 BT全体をBCSとして使用すると、R56=0.3m。BT最下流で1psにできる。
また、R56=0.1mかつ六極補正を入れてT566=-0.11m (k2=0.07 m^-2)とすれば、0.57psまで圧縮できる。

C) エネルギー広がり1%は通るのか?
=> ディスパージョン5mなので厳しいかもしれない。
==> 端は切れても良いと考えている。

C) ビームロスは放射線的に大丈夫か?
=> 厳しければ、アパーチャー広げても良いのではないか。

・今後のスケジュール:
2005年秋-2006夏前:予備的なスタディ(PF-BTでのバンチ長測定など)
2006夏:BH32下流へダンプラインを設置/QC2の上流に6極設置(リングの予備品Φ100mmを使用予定)
2006秋:パルスベンド設置後本格的なスタディを介しする。
また、PF入射と整合性を取るために、BT最下流へパルスベンドを設置する必要がある。

C) ビームラインで光が見えるか?
=> さしあたっては、U#2の挿入光源でユーザーが光を見ることは可能。

C) 新しい建物を造るという話なのか?
=> 新たに作るわけではない。
==>D7の裏の話か?
=> そうである。

C) 当面は2.5GeVでやるのか?
=> 2.5GeVでおこなう。3GeVにするには、Top-upも3GeVにする必要がある。
その場合、放射線の総量規制が問題となる。
==> 放射線安全的なリミットは、ビームロスの仕方による。

(6) 安全ケーブル(小野)

・KEKB<=>Linac間の安全ケーブル敷設経路が若干間変更となる。
外ではなく、ギャラリーの中を通すことにした。敷設本数は二本である。

(7) 遮蔽扉の点検(本間)

・8/1〜8/10の平日に、入射器遮蔽扉の点検がある。(一カ所あたり2, 3時間)
都合が悪い時間帯を連絡して欲しい。

C) 第三スイッチヤード遮蔽扉に関しては、
8/1の週はパワーケーブル搬入等あるので、8/8の週の方が都合がよい。

C) 加速管組み立て室・アーク部の点検も行うのか?
=> 行う。その間通れなくはないが、通りにくくなる。

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(追記):ライナック遮蔽扉点検日程は、下記の通り決まりました。
8/9(火):第3スイッチヤード, A1電子銃室トンネル間, テストライナックメインライナック間, 仮電子銃横
8/3(水):メインライナック加速管組立室間遮蔽扉
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(8) 放射線関係(佐波)

・放射線許可申請が、無事に完了しました。


(9) 次回IUC

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IUC #23
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日時: 2005年8月12日(金曜日) 10:00−
場所: KEKBコントロール棟会議室
議題(予定):
(1) IUC工事報告(佐藤)
(2) 各サブグループ報告
(3) その他

(*) その他の議題をお持ちの方は、ご連絡下さい。
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