==========
IUC#32
日時:2006年2月3日(金曜日)10:00-
場所:KEKBコントロール棟会議室
出席者(敬称略、順不同):
小川、多和田、高橋、生出、紙谷、菊池、榎本、小林、
飯田、三橋、古川、横山、柿原、本間、大西、佐藤(文責)
-----

(1) PF放射線対策 (三橋)

(a) PF-BT放射線対策
・新PF-BTになってから、入射中のY403が二倍程度になった。(gamma, neutron共に二倍)
これは、改造を行ったBT前半でのenergy acceptanceが二倍になり(dispersionが半分になった)、
BT後半は従来通りのため、beam lossが増加したことに起因する。
 このため、第三スイッチヤードのSlitを動作させ、放射線量の測定を行った。

・現在、三点測定した(フルオープン60-mm, 20-mm, 15-mm)結果、
20-mmが最も線量が低かった。(現在、20-mmで運転している。)
 この結果、Y403の値は改造前のレベルへ戻った。
15-mmの場合に、20-mmよりも線量が高かったのは、測定誤差の範囲内かもしれない。

C) より最適なSlit幅があるのではないか?
Dispersionが半分になったので、30-mm(ダクト径60-mmの半分)で
改造前と同じ線量になるのではないか?
=> 今後、測定点を増やして最適なスリット幅を求めたい。

C) イエローモニタの単位は?
=> micro-Sv/hour

C) 対策前の放射線量は、問題となるレベルであるか?
=> 通常運転時には問題ないが、0 Aからフルカレントまでの蓄積を、
一時間に二回は出来ないレベルであった。

(b) BL14放射線対策
・実験フロア上に於いて、BL13,14の中間地点付近及び渡り廊下での放射線量が高くなった。
渡り廊下方向へは、鉛シールドが設置されていなかったので設置した。
また、septum位置を軌道方向に5-mmずらし、physical apertureをwigglerと同じにした。
これらの処置により、上述地点での放射線量は大幅に低減した。
 どちらの処置(鉛積み増しとseptum移動)が、より高い効果であったかは不明である。


(2) PFリング内入射時線量測定 (高橋)

・1/30PFスタディ時に、三種類の線量計を用いて(UD-806PQ、UD-170L、アラニン線量計)、
BL14のVertical wiggler付近及び入射点付近で測定した。
測定時のビーム条件は、
---
入射率:1.6 - 1.7 mA/s (20 - 21 mA/s/nC)
蓄積電流値: 450 mA
beam dump: BL4のscraper使用
---
である。

・Vertical wiggler下流に設置した鉛シールドでは、
下流側線量は、上流側の1/3程度であり効果を示している。
それよりさらに下流のQ-Mag.真横付近では、鉛シールド下流よりも高い線量となっている。
(しかし、実験ホール側では低い値となっている)
これは、横方向に出てくるgammaが低エネルギーであると仮定すると、
壁を越えて実験ホール側まで到達しないためと考えられる。


===
IUC #33
---
日時: 2006年2月17日(金曜日) 10:00−
場所: KEKBコントロール棟会議室
議題(予定):
(1) PFショートビームパルス利用実験(足立)
(2) その他

(*) その他の議題をお持ちの方は、ご連絡下さい。
===

==========