FROM06  加速器土木・放射線防護2  8月7日 あいあいホール 13:00 - 13:20
ILC施設計画の現状
Status of ILC Conventional Facility Design
 
○宮原 正信,山本 明(高エネルギー加速器研究機構),佐貫 智之(東北大学)
○Masanobu Miyahara, Akira Yamamoto (KEK), Tomoyuki Sanuki (Tohoku Univ.)
 
国際リニアコライダー計画は、2012年の技術設計書(TDR)の発刊後、 最終計画案の策定に向けて工学設計(ED)の作業が進捗している。 特に、加速器トンネルや衝突実験ホールなどの主要な地下構造物については、計画サイトの地形や地質条件に適合した計画が必須となるため、TDRの再点検作業が行なわれている。 また、衝突実験ホールにおいては実験装置の搬入・搬送計画の変更に連動した実験ホール基本構造の修正計画が進展しているほか、加速器のビーム運転シナリオや将来の拡張性に対応するため、メインライナックトンネル(MLT)の延伸計画などが検討されている。このほか、MLTシールド壁やクライオジェニクス設備の最適化などに関する技術検討が開始されている。 さらに、本編では、これらの加速器・測定器のスキームチェンジに基づく技術検討に加え、CERNとの国際連携により進捗中の「 山岳サイトを想定したアクセストンネルの最適化」を図るためのツールであるTOT(Tunnel Optimization Tool)プログラムの開発の背景と進展状況についても報告する。