FROM07  加速器土木・放射線防護2  8月7日 あいあいホール 13:20 - 13:40
ILC誘致を円滑に推進するためのAAA・CIVIL部会における検討
Study on civil-related works by AAA・CIVIL subcommittee to smoothly host ILC
 
○武内 邦文(大林組),大西 有三(関西大学),吉岡 正和(高エネ研),関根 一郎(戸田建設),道下 勲(五洋建設),濱嶋 博文(大成建設),福田 和寛(清水建設),下河内 隆文(竹中工務店),川端 泰夫(飛島建設),大山 寛夫(鹿島建設),平井 秀樹(前田建設工業)
○Kunifumi Takeuchi (Obayashi), Yuzo Ohnishi (Kansai University), Masakazu Yoshioka (KEK), Ichirou Sekine (Toda), Isao Michishita (Penta-ocean), Hirofumi Hamashima (Taisei), Kazuhiro Fukuda (Shimizu), Takafumi Shimokouchi (Takenaka), Yasuo Kawabata (Tobishima), Hiroo Ohyama (Kajima), Hideki Hirai (Maeda)
 
先端加速器科学技術推進協議会(AAA)とは,最先端の量子加速器開発による科学技術の飛躍と新しい世界の発見を目指して設立された産・官・学の連携組織である(企業100社、研究機関等41機関).AAAがモデルとして推進する国際リニアコライダー(ILC)の日本誘致に向けて,昨年12月にAAA内に設置したCIVIL部会では,今後のILC施設の建設を円滑に進めるための調査・検討を実施し、それを内外に発信することとした.具体的には,ILC施設建設上の重要課題を検討するWG1,建設マネジメントを調査するWG2,まちづくりを調査するWG3,および,先行類似施設等を調査するWG4に分かれ活動を行っている. 昨年度には,先行事例として沖縄科学技術大学院大学(OIST)を対象に現地調査を実施し,ILC誘致段階である現時点における施設建設に係る喫緊な課題について,分析,検討した.その結果,プロジェクトの初期段階におけるアセス関連や地盤調査の重要性,施設を整備する主体の早期の明確化と調査・設計・施工を切れ目なく短期間で推進するための方策立案,そして,民間事業者も参入しやすい事業環境を確保可能なまちづくりコンセプトの構築等が重要であることが分かった.今後は,これらの重要事項に焦点を絞りながら,その他の先行類似事例の調査も含めて,ILCの日本正式誘致に向けた活動に対して,協議会という民間の立場からの支援や提言等を検討していく予定である.