FSP009 施設現状報告ポスター "8月5,6日" 小ホール 13:00 - 15:00 |
群馬大学重粒子線医学センターの現状報告 |
Present Status of Gunma University Heavy Ion Medical Center |
○想田 光,鳥飼 幸太,藤本 哲也,遊佐 顕,田代 睦,島田 博文,松村 彰彦,久保田 佳樹,金井 達明,山田 聰,取越 正己(群大重医セ),村松 正幸,北川 敦志(放医研),竹下 英里(神奈川がんセ),金澤 光隆(サガハイマット) |
○Hikaru Souda, Kota Torikai, Tetsuya Fujimoto, Ken Yusa, Mutsumi Tashiro, Hirofumi Shimada, Akihiko Matsumura, Yoshiki Kubota, Tatsuaki Kanai, Satoru Yamada, Masami Torikoshi (GHMC), Masayuki Muramatsu, Atsushi Kitagawa (NIRS), Eri Takeshita (KCC), Mitsutaka Kanazawa (SAGA-HIMAT) |
群馬大学重粒子線医学センターでは、普及型炭素線治療装置による最大400MeV/uの炭素ビームを用いて2010年3月から癌患者に対する治療照射を行い、2015年3月までに累計1613名の治療を遂行した。 治療装置の運転状況は、1日単位で治療が停止するようなトラブルはなく、概ね順調に稼働している。2014年夏にはシンクロトロンのCOD・チューン調整を行い、出射パラメータの最適化を行った。加速器系の不具合としては、LEBTソレノイド電源のダイオード故障で定格出力が不可能となり、LEBT集束系を調節してビーム強度1/4で仮復旧した事例があった。また、放射線による真空制御PLCの一時的故障を制御系が検出できず、治療が遅延することがあった。これらはそれぞれ改修を行っている。また、治療遅延には至らなかったがイオン源引き出し電極の放電回数が以前と比較して増加したため、臨時の電極交換を計4回実施しており、同型のイオン源を用いる放医研、SAGA-HIMATと協力して磁場測定等原因調査を実施している。 三菱電機との共同研究で行っている治療室Dでのスキャニング照射については、線量モニタ・位置モニタ等治療用の機器整備を生物線量一定の立方体照射野による動物実験をおよそ月1回の頻度で実施した。生物ユーザーより大線量照射の要望があったため、平面内での最適化を行うことで平坦度を維持しつつ照射野を100x100mmから100x40mmに縮小して線量率の増加を行った。 |