FSP012 施設現状報告ポスター "8月5,6日" 小ホール 13:00 - 15:00 |
理研重イオンリニアックの現状報告 |
Present Status of RILAC |
○池沢 英二(理研仁科加速器研究センター),大木 智則,山内 啓資,小山田 和幸,田村 匡史,遊佐 陽,金子 健太(住重加速器サービス株式会社),渡邉 裕,加瀬 昌之,上垣外 修一(理研仁科加速器研究センター) |
○Eiji Ikezawa (RIKEN Nishina Center), Tomonori Ohki, Hiromoto Yamauchi, Kazuyuki Oyamada, Masashi Tamura, Akira Yusa, Kenta Kaneko (SHI Accelerator Service, Ltd.), Yutaka Watanabe, Masayuki Kase, Osamu Kamigaito (RIKEN Nishina Center) |
理研仁科加速器研究センターの理研重イオンリニアック(RILAC)は主加速器のRILAC、18GHz-ECRイオン源、前段入射器のFC-RFQ、ブースターのCSMで構成されている。1981年に実験へのビーム供与を開始し、1986年には理研リングサイクロトロンへの入射運転を開始した。また、2002年からは超重元素探索関連実験へのビーム供与を開始し、2006年には理研RIビームファクトリーへの入射運転を開始した。 RILACは今年で35年目を迎えた。これまでに改良や増強をすると共に老朽化対策を実施し、この加速器を最良の状態に維持し、各種実験にビームを供与している。2005年〜2013年においては、年間で約2800時間〜6200時間の加速器運転を行い、実験へは年間で約2100時間〜5700時間のビーム供与を行った。 老朽化対策としてこれまでに高周波励振器、電磁石電源、真空ポンプ、及び冷却水ポンプなどを段階的に更新した。さらに今後も継続して行う必要がある。高周波共振器は不具合個所をその都度修理している。不具合個所には修理が非常に難しい微小な真空漏れ箇所や冷却水配管の劣化箇所もあり、これらは応急的な修理をしてきたが、根本的な修理が必要な時期に差し掛かっている。 本発表ではこの加速器のこの1年間における現状報告として、入射及び単独の運転状況、保守作業、及び故障状況、また、老朽化対策ついて報告する。 |