FSP019  施設現状報告ポスター  "8月5,6日" 小ホール 13:00 - 15:00
IFMIF/EVEDA原型加速器の開発状況
Present status of IFMIF/EVEDA prototype accelerator
 
○春日井 敦(原子力機構 六ヶ所)
○Atsushi Kasugai (JAEA, Rokkasho)
 
日欧協力のもと、国際核融合中性子照射施設(IFMIF)の工学設計工学実証活動(EVEDA)が2007年から開始されている。IFMIFにおける最大の開発課題は、40MeV/250mA/CWの重水素イオンビームを発生できる大電流加速器であり、現在、その原型加速器(9MeV/125mA/CW)の試験を青森県六ヶ所村の日本原子力機構六ヶ所核融合研究所(国際核融合エネルギー研究センター)において段階的に実施している。入射器については、2014年から試験を開始し、現在までに100keV/120mA/CWの水素イオンビームを確認している。2015年には高周波四重極加速器(RFQ)用高周波電源の搬入据付を開始し、入射器のコミッショニングの完了に引き続きRFQ本体、MEBT, ビームダンプの据付も開始する予定である。さらにRFQのコミッショニング後は超伝導加速器(SRFライナック)を接続し、プロジェクトの目標である9MeV/125mA/CWを目指した統合ビーム試験をプロジェクトの終了までに実施する。本稿では、国際プロジェクトの概要及び各機器の開発現状について報告する。