FSP027  施設現状報告ポスター  "8月5,6日" 小ホール 13:00 - 15:00
日大LEBRA電子線形加速器と光源の現状
Status of Electron Linac Operation and Light Source at LEBRA in Nihon University
 
○野上 杏子,早川 建,田中 俊成,早川 恭史,境 武志,中尾 圭佐,稲垣 学,高塚 健人,長島 涼子,佐藤 勇(日大量科研),清 紀弘,小川 博嗣(産総研),榎本 收志,大澤 哲,福田 茂樹,設楽 哲夫,古川 和朗,道園 真一郎,土屋 公央,山本 樹(高エネ研)
○Kyoko Nogami, Ken Hayakawa, Toshinari Tanaka, Yasushi Hayakawa, Takeshi Sakai, Keisuke Nakao, Manabu Inagaki, Kento Takatsuka, Ryoko Nagashima, Isamu Sato (LEBRA, Nihon University), Norihiro Sei, Hiroshi Ogawa (AIST), Atsushi Enomoto, Satoshi Ohsawa, Shigeki Fukuda, Tetsuo Shidara, Kazuro Furukawa, Shinichiro Michizono, Kimichika Tsuchiya, Shigeru Yamamoto (KEK)
 
2014年度において日本大学電子線利用研究施設(LEBRA)の125MeV電子リニアックは180日稼動し、主に自由電子レーザー(FEL)、パラメトリックX線(PXR)、THz光発生を目的に約913時間の電子ビーム加速を行った。従来、1本目の加速管の真空度が他の部分に比べて極端に悪かった原因が、コアモニタ用セラミックダクトのリークと特定された。2014年9月末に真空ダクト交換を行い、電子銃付近の真空度改善にも寄与したため電子ビーム引き出し電流の安定度が改善された。また2013年に起きたクライストロン1号機RF出力窓での頻繁な放電が再発し、クライストロン内の真空度も悪化しパルス幅20μsで電子ビーム加速が困難になった。しかし今回はクライストロン交換を行わず、利用実験のないときにクライストロンのエージングを繰り返しながら、利用実験ではパルス幅を短くしFELユーザー実験に対応した。2010年から産業技術総合研究所と共同で進めてきたTHz光源開発では、FELライン入口で発生したTHz光の利用に向けた整備に加え、PXRラインでさらに短いビームバンチから発生したTHz光の特性を調べ、より短波長のTHz光源実用化を模索している。