FSP029 施設現状報告ポスター "8月5,6日" 小ホール 13:00 - 15:00 |
あいちSR光源加速器の現状 |
Present status of accelerators of Aichi Synchrotron Radiation Center |
○保坂 将人,高嶋 圭史(名大SRセンター),山本 尚人(KEK),高野 琢,真野 篤志(名大SRセンター),加藤 政博(UVSOR),竹田 美和(あいちSR) |
○Masahito Hosaka, Yoshifumi Takashima (SR Center, Nagoya Univ.), Naoto Yamamoto (KEK), Takumi Takano, Atsushi Mano (SR Center, Nagoya Univ.), Masahiro Katoh (UVSOR), Yoshikazu Takeda (Aichi-SR) |
あいちシンクロトロン光センター(あいちSR)は、愛知県の科学技術政策である「知の拠点あいち」計画における中核施設として、中部地区を中心とする大学、研究機関、産業界、行政の協力によって整備が進められてきた。運営は公益財団法人科学技術交流財団が行い、加速器やシンクロトロン光ビームラインなどに対する技術的な支援を、名古屋大学シンクロトロン光センターを中心とする大学連合が行っている。 加速器は、50 MeV直線加速器、1.2 GeVブースターシンクロトロン、1.2 GeV蓄積リングから成っている。現在6本のビームラインが稼働中で、新たに2本が建設を完了し2015年度内に稼働予定で、さらに2本のビームラインが建設中である。供用開始から2015年3月までに、企業137社、大学関係機関20校の利用があり、利用企業の裾野はさらに拡大している。 2014年度のあいちSRの光源稼働率は98.9 %に達している。これは年度内に加速器に大きな故障もなく、これまで悩まされてきたダストトラップによるビーム寿命急落が激減したためである。トップアップ運転は供用開始から導入されており、蓄積電流値(300 mA)変化0.1 %以内に保つことで安定な放射光を供給している。今年度中にパルス多極電磁石を導入し、トップアップ入射時の蓄積ビームの安定化を進める。さらにBunch-by-bunch フィードバックの導入により、結合型バンチ不安定性の抑制を行うこと検討している。 。 |