THOM05 加速器土木・放射線防護1 8月6日 あいあいホール 10:30 - 10:50 |
測位センサネットワークシステムの放射線環境下における耐久性の検討 |
Radiation damage study of the positioning sensor network system in high radiation environment |
○川端 康夫,松田 浩朗,松元 和伸(飛島建設株式会社),田頭 茂明(関西大学),石井 恒次,吉岡 正和(高エネルギー加速器研究機構) |
○Yasuo Kawabata, Hiroaki Matsuda, Kazunobu Matsumoto (TOBISHIMA CORPORATION), Shigeaki Tagashira (KANSAI UNIVERSITY), Koji Ishii, Masakazu Yoshioka (KEK) |
筆者らは,長大トンネルのILCにおいて施設内の研究者の位置情報,滞在時間および緊急時の双方向情報伝達等を実現するために,測位センサネットワークによる双方向通信と同時測位を実現する安定性・信頼性の高い位置管理システムの開発を進め、昨年までに「いばらき中性子最先端医療研究センター(iNMRC)」や「既存の直線状長大トンネル(神戸ベルトコンベアトンネル)」でその適用性・有効性を検証し、実用可能であることを確認した。 一方で稼働している加速器において本システムを導入するには、加速器稼働時の電波ノイズの通信精度への影響,測位センサ基地局の放射線に対する耐久性をさらに検証していく必要がある。 本研究開発では、現在稼働中であるJ-PARCのMR加速器トンネル内に機器を持ち込み、高放射線環境下での装置及び通信状況への影響を調査する。トンネル内には放射線の種類・量を監視できる機器が稼働中であり、そこに測位センサの基地局を配置して、放射線の種類・量をモニターしながら測位センサネットワークの稼働状況をPCで記録する。PCもトンネル内に設置するが比較的低い放射線環境下に置き、かつ直達の放射線(陽子・中性子)が少ない位置に配置する。基地局とPCはLANケーブルでも接続し、無線と有線の両方でネットワーク稼働状況を確認する。放射線レベルとしては最大10kGy程度まで照射する予定である。本編ではこの実験計画の概要を示す。 |