THP004  電子加速器  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
東北大学における極短電子バンチを用いたコヒーレントアンジュレータ放射光発生
Generation of coherent undulator radiation based on ultra-short electron bunch at Tohoku University
 
○柏木 茂,日出 富士雄,武藤 俊哉,齊藤 寛峻,柴崎 義信,南部 健一,長澤 育郎,高橋 健,東谷 千比呂,小林 恵理子,浜 広幸(東北大学電子光)
○Shigeru Kashiwagi, Fujio Hinode, Toshiya Muto, Hirotoshi Saito, Yoshinobu Shibasaki, Kenichi Nanbu, Ikuro Nagasawa, Ken Takahashi, Chihiro Tokoku, Eriko Kobayashi, Hiroyuki Hama (ELPH, Tohoku Univ.)
 
東北大学電子光理学研究センターでは極短電子バンチを使った加速器ベースの高輝度テラヘルツ光源の開発研究を行なっている。これまでに、熱陰極高周波電子銃、アルファ電磁石、3m長Sバンド加速管で構成される最大エネルギー50MeVの電子リナックの建設を完了し、加速管中におけるVelocity bunching によりサブピコ秒電子バンチ生成に成功した。また、テラヘルツ光発生用に開発した全長2.5mのHalbach型アンジュレータ(周期長:100mm、周期数:25)の製作および磁場測定も完了しており、現在は極短電子バンチによる波長が300μm付近の狭帯域かつコヒーレントなアンジュレータ放射光発生実験の準備を進めている。これまでの極短電子バンチ生成実験とアンジュレータ磁場測定結果をもとに、期待されるアンジュレータ放射強度や角度分布などについて評価を行なった。本学会では、計画中の実験セットアップや発生するコヒーレントアンジュレータ放射光の特性などについて発表する予定である。