THP014  ハドロン加速器  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
金属磁性体コア(FT3L)を用いたRF空胴の開発(2015)
Development of the RF cavity with FT3L MA cores(2015)
 
○長谷川 豪志,大森 千広,戸田 信,原 圭吾,吉井 正人(KEK, J-PARC),島田 太平,田村 文彦,野村 昌弘,山本 昌亘(JAEA,J-PARC)
○Katsushi Hasegawa, Chihiro Omori, Makoto Toda, Keigo Hara, Masahito Yoshii (KEK, J-PARC), Taihei Shimada, Fumihiko Tamura, Masahiro Nomura, Masanobu Yamamoto (JAEA,J-PARC)
 
J-PARC MRでは、高繰り返しによるビーム増強計画が進められており、RF空胴にも現在の2倍の電圧(560kV)が求められている。RingRFグループでは現状の金属磁性体コア(FT3M)よりも高いシャントインピーダンスを有するコア(FT3L)を用いた新しいRF空胴で全台数を置き換える事を計画し、新空胴とFT3Lコアの開発と量産を進めてきた。そして、昨年の夏には先行して新RF空胴1台をMRトンネルに設置し、現在まで運転実績を重ねている。この運転により、これまで問題にしていなかった共振周波数の微小変化やビームパワーが増加してきた時の陽極電源のデータなど今後必要となる情報を得る事ができている。本発表では、新空胴置き換え計画の現状と今後の予定、運転からわかってきた事とその対策について報告する。