THP031  ビームダイナミクス、加速器理論  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
二粒子対変換を用いた荷電粒子位相空間分布のマクロ粒子数依存性の解析
Analysis of effect of macro-particle number on phase space distribution of charged particle beam using particle pair transformation
 
○宮島 司(高エネ研)
○Tsukasa Miyajima (KEK)
 
荷電粒子ビームの数値解析においては、近似を利用して系の自由度を減らす方法が広く用いられている。系の自由度を減らしてビームを表現する汎用的な方法として、複数の荷電粒子を一つに纏めたマクロ粒子に置き換える方法が広く用いられている。ここでの根本的な問いが、どれくらいの粒子数を用いれば要求される解析精度が確保されるか、ということである。これに答えるための基礎的な研究として、これまでに、マクロ粒子に置き換える操作の整理と、マクロ粒子を用いて自由度を減らす操作を定量化するために新たな変換操作の定義(二粒子対変換の導入)を行ってきた。今回の報告では、二粒子対変換を適用してマクロ粒子を減らしていったときに、位相空間上のどのような情報が失われていくかについて、1次元および2次元の荷電粒子分布に対して解析した結果を報告する。