THP040 加速器技術/粒子源 8月6日 小ホール 13:00 - 15:00 |
RF電子銃用の透過型フォトカソードの開発 |
Development of transmission-type photocathode for RF gun |
○佐々木 泰,楊 金峰,近藤 孝文,管 晃一,神戸 正雄,吉田 陽一(大阪大学産業科学研究所) |
○Yasushi Sasaki, Jinfuen Yan, Takafumi Kondoh, Koichi Kan, Masao Goudo, Youich Yoshida (The Institute of Scientific and Industrial Research, Osaka University) |
阪大産研では、RF電子銃を用いた高時空間分解能を有する透過型電子顕微鏡を開発し、物質材料、生体分子のダイナミクスの研究を推進している。高時空間分解能を実現するために、RF電子銃から、低エミッタンスかつ短パルスの電子ビームを発生する必要がある。従来のRF電子銃では、フォトカソードの前面にレーザーを導入する前面照射の方式が採用されている。この方式では、レーザー導入部とカソード間の距離は長く、レーザーの集光サイズは大きくいため、熱エミッタンスの低減は困難である。本研究では、透過型フォトカソードを開発し、カソードの背面からレーザーを導入することにより熱エミッタンスの低減を目指す。また、レーザーの集光により、電子顕微鏡に不可欠であるコヒーレンスが高い電子源を実現する。本大会では、透過型カソードの設計、カソードの材質の選定、ビーム特性(量子効率、エミッタンスなど)の測定結果について報告する。 |