THP045  加速器技術/高周波加速空胴  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
SPring-8極短バンチモニタ開発テストベンチのコミッショニング 及び2.7セルRF電子銃大電力試験
Commissioning of R&D Test Bench for Ultra-short Bunch Monitor and High Power Test of 2.7-cell RF Gun at SPring-8
 
○谷内 努,下崎 義人,鈴木 伸介,出羽 英紀,冨澤 宏光(JASRI/SPring-8)
○Tsutomu Taniuchi, Yoshito Shimosaki, Shinsuke Suzuki, Hideki Dewa, Hiromitsu Tomizawa (JASRI/SPring-8)
 
SPring−8-II計画におけるX線回折限界リングへの入射に必要な基礎技術の確立を目的とし、SACLA加速器からの数10 fsの電子ビーム(極短バンチビーム)を非破壊で3次元リアルタイム・モニタリングできるEOサンプリング法を用いたバンチモニタの開発が進められている。本バンチモニタの開発テストベンチとして利用するため、2013年度にRF電子銃試験装置の改造が行われた。RF電子銃空洞を2空洞とすることで、ビームエネルギーを改造前(単空洞)の3.8 MeVから6 MeVへ上げ、Sバンド高電界加速管により85 MeVまで加速してバンチ圧縮系を通過させてバンチモニタ直前で数10 fsのバンチ長を得る設計である。改造のため設置された主な機器は、SLED、2空洞式RF電子銃、加速管およびエネルギー変調管、シケイン電磁石などである。本発表では、本テストベンチのRFコンディショニング及びビームコミッショニング結果とともに、電子銃のビームエネルギーを6 MeVから10 MeVへ上げるため開発された2.7セルRF電子銃の大電力試験について報告する。