THP046  加速器技術/高周波加速空胴  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
KEKにおける超伝導RF電子銃(試作2号機)の開発状況
Development of Superconducting RF Electron Gun (Prototype #2) in KEK
 
○松田 竜一,柳澤 剛(三菱重工),小林 幸則,山口 誠哉,加古 永治,梅森 健成,許斐 太郎(高エネ研)
○Ryuichi Matsuda, Takeshi Yanagisawa (MHI), Yukinori Kobayashi, Seiya Yamaguchi, Eiji Kako, Kensei Umemori, Taro Konomi (KEK)
 
KEKでは次世代ERLやFELシステムに必要となる高輝度電子銃向けに、従来のDC電子銃に加え超伝導RF電子銃の開発を開始した。共振周波数1.3 GHz、出口エネルギーを2 MeV、ビーム電流を100 mAに設定し、前回の発表では最大表面電界が低く(42 MV/m)、低エミッタンス(1 mm mrad)、低エネルギー拡がり(2 keV, 0.1 %)を得る空洞形状の検討結果と製作状況を示した。製作した空洞はその後試作1号機として基本的な評価や強電界試験を行っており、結果については本会で別途報告する。 本発表では、大電力RFカプラ及びカソード交換のためのチョーク構造を加えた試作2号機についての検討結果を報告する。RF電力 200 kW を投入するため2本の同軸カプラを取付けた構造、カソード交換を想定した場合に生じる隙間からのRF漏洩を抑制するためのチョーク構造について、その製作性も考慮して設計している。