THP057  加速器技術/高周波加速空胴  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
RF入力カプラー付きクライオ光陰極高周波電子銃用試験空洞の低温特性
Low Temperature Property of Cryogenic Photocathode RF-gun Test Cavity with Input Coupler
 
○境 武志,田中 俊成,中尾 圭佐,野上 杏子,稲垣 学,高塚 健人,長島 涼子,早川 建,早川 恭史(日大量科研),高富 俊和(高エネ研),佐藤 大輔(東工大理工研),福田 将史,吉田 光宏,照沼 信浩,浦川 順治(高エネ研)
○Takeshi Sakai, Toshinari Tanaka, Keisuke Nakao, Kyoko Nogami, Manabu Inagaki, Kento Takatsuka, Ryoko Nagashima, Ken Hayakawa, Yasushi Hayakawa (LEBRA), Toshikazu Takatomi (KEK), Daisuke Sato (Tokyo Tech), Masafumi Fukuda, Mitsuhiro Yoshida, Nobuhiro Terunuma, Junji Urakawa (KEK)
 
日本大学では、文部科学省「光・量子融合連携研究開発プログラム」の「光・量子ビーム技術の融合・連携促進のための基盤技術開発」の助成を受けて、20K程度まで冷却した高純度銅を用いた2.6セルC バンド(5712 MHz)動作の高周波電子銃製作を行っている。これまでにSUPERFISHを用い空洞形状最適化、2.6セル試験空洞製作を行い、20 K における低温特性、低電力高周波特性測定などからほぼ計算通りの値が得られていることを確認した。これらの結果を踏まえ、矩形導波管から円筒空洞への変換入力カプラー付きテスト空洞をCST-STDIOを用いて設計製作し低電力、冷却試験を行った。結合係数、Q値はほぼ計算どおりであったが、共振周波数は予定よりも低く、また軸上電界分布測定では円筒部に非軸対称な磁場が発生していることが確認できた。本発表では、CST-STDIOでのシミュレーション、室温低電力試験及び20K冷却測定結果に関して報告する。