THP065  加速器技術/高周波源  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
IFMIF/EVEDA RFQライナック用RFカプラーの耐電力試験
High-power tests of RF input coupler for the IFMIF/EVEDA RFQ prototype linac
 
○前原 直(日本原子力機構),助川 圭一,只野 秀哉(日立パワーデバイス),春日井 敦,鈴木 寛光(日本原子力機構),阿部 和彦,奥 隆司(日立パワーデバイス),杉本 昌義(日本原子力機構)
○Sunao Maebara (JAEA), Keiichi Sukegawa, Shuya Tadano (HITACHI), Atsushi Kasugai, Hiromitsu Suzuki (JAEA), Kazuhiko Abe, Ryuji Oku (HITACHI), Masayoshi Sugimoto (JAEA)
 
国際核融合中性子照射施設(IFMIF)加速器系の工学設計工学実証活動((EVEDA)では、重陽子イオンビーム125mAを9MeVまで定常運転で加速するためにInjector(100kV-140mA)、運転周波数175MHzを採用したRFQライナック(0.1-5.0MeV-130mA)と超伝導RFライナック(5.0MeV-9MeV-125mA)の開発を進めている。RFQライナックでは8つのRFインプットカプラーを用いて1.4MWレベルのRF電力入射が要求されている。このために6 1/8インチ同軸導波管をベースにループアンテナを採用した定常化RFカプラーの設計を行った。この設計ではループアンテナ内部、内部導体及び高周波窓に冷却チャンネルを設けて常水圧にて数kWレベルの熱除去を施した。試作したRFカプラーの耐電力試験ではHigh-Q load circuitを用いて定在波による耐電力試験を行い、等価的なRFパワー200kW-14秒のCW運転を実証した。この200kW-CW運転のためにはパルス幅1msec Duty 1/2において5日間のRFエージングよる脱ガスを行いカプラーの高周波窓やRFコンタクト部からのガス放出に問題無いことが実証した。本講演では、試作したRFインプットカプラーのHigh-Q load circuitを用いた耐電力試験について発表する。