THP076  加速器技術/電磁石と電源  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
SuperKEKBダンピングリング用入出射キッカー電源の開発
Development of Injection and Extraction Kicker Power Supply for the SuperKEKB Damping Rings
 
○天神 薫,徳地 明(株式会社パルスパワー技術研究所),菊池 光男,坂本 裕,多和田 正文(高エネルギー加速器研究機構)
○Kaoru Tenjin, Akira Tokuchi (Pulsed Power Japan Laboratory Ltd.), Mitsuo Kikuchi, Yutaka Sakamaoto, Masafumi Tawada (High Energy Accelerator Research Organization(KEK))
 
高エネルギー加速器研究機構では、衝突型加速器KEKBのアップグレード(SuperKEKB)に向けて研究開発及び建設が進められている。 線形電子加速器(LINAC)で生成・加速された陽電子ビームはエミッタンスが大きすぎ、そのままではSuperKEKB衝突リングに入射できない。 このアップグレード計画では、ダンピングリング(DR)を建設し、陽電子ビームのエミッタンスを1/100以下として入射する。 DRでは立ち上がり・立ち下がり時間 100ns以下で、96ns離れた2バンチのビームを同時に入出射するキッカー電源が必要である。 特に、DRから質の良いビームを出射するためには、高精度の電流を電磁石に流すことが不可欠である。 本発表は、出力ピーク電流 2.1kA、ピーク電流安定度1.0×10^-3以下、スイッチングジッター 1ns以下、繰返運転 50Hzを実現した96ns間隔2連正弦半波パルス電流発生電源の開発に関するものである。