THP082 加速器技術/ビーム診断・制御 8月6日 小ホール 13:00 - 15:00 |
ニュースバル入射ビームラインの時間分解Qスキャン |
TIME RESOLVING Q-SCANNINNG AT THE BEAM TRANSPORT LINE |
○庄司 善彦(兵庫県立大),皆川 康幸,竹村 育浩(高輝度光科学研究財団) |
○Yoshihiko Shoji (University of Hyogo), Yasuyuki Minagawa, Yasuhiro Takemura (JASRI) |
電子蓄積リングNewSUBARUにおいては、安定なトップアップ運転を継続するために高い入射効率が重要である。入射は線形加速器からのシングル・バケット入射で、線形加速器の2~3バンチ(2856MHz)が時間幅1ns程度のビームパルスになり、蓄積リングの1つのrf バケット(500MHz)に入射される。入射調整の鍵はこの線形加速器ビームの理解にある。 これまで我々は、電子蓄積リングに設置したストリークカメラを用いてきた。この方法で時間分解(バンチ別)のy-y’ 空間分布計測をシングル・ショットで行い、以下を明らかにしてきた。 (1) 電子銃の時間ゲートにタイミングジッターがあり、これがパルス内のバンチ構造を変える。 (2) 同一パルス内でもバンチによってtransverse parametersが違う。 (3) 同じ先頭バンチでも、バンチ電荷によって、transverse parametersが変わる。 一方で別のマシンスタディーから、入射効率に対しては(x-x’)空間が重要であることが明らかになってきた。次のステップは時間分解の(x-x’)空間測定であるが、我々はより簡単な測定方法を採用した。ビームトランスポートラインの既存スクリーンモニターを使ったQ-スキャンを、これも既存のfast CTと組み合わせる事で、時間分解(バンチ別)Q-スキャンに成功したのでその結果を報告する。 |