THP085  加速器技術/ビーム診断・制御  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
ストリップライン構造を有する挿入光源ビームライン用光位置モニタの設計
Design of X-ray Beam Position Monitor Equipped with Microstripline Structure for Undulator Beamline
 
○青柳 秀樹,高橋 直((公財)高輝度光科学研究センター)
○Hideki Aoyagi, Sunao Takahashi (JASRI/SPring-8)
 
放射光施設の挿入光源用ビームラインの機器設計において、高い熱負荷に曝されることが重要な前提条件となる。そのため、ユーザーに提供される大強度放射光の“強度”、“位置”及び“タイミング”を直接パルス毎に計測する放射光モニタの開発は困難であった。本研究は、既にSPring-8で開発されたストリップライン型光電面を用いた検出素子の技術を応用することにより、これを実現しようとするものである。検出素子の高周波特性に着目すれば、検出素子自体をストリップライン型光電面で構成することが最適であるが、耐熱性の観点から受光素子の母材を極力小型化したダイヤモンドの小片とすることにより、高熱負荷の問題を回避しようと試みている。本報告では、挿入光源ビームラインにおいてパルス・モードでの位置計測を可能とする機能に特化したモニタの設計について述べる。