THP125  加速器応用、産業利用  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
陽子線加速器駆動理研小型中性子源RANSによる中性子利用
The neutron application with RIKEN Accelerator-driven compact Neutron source
 
○大竹 淑恵(理化学研究所)
○Yoshie Otake (RIKEN)
 
 理研では、中性子利用の拡大、特に「ものづくり現場で利用可能」な中性子源を含む非破壊計測システムとして2013年より陽子線線形加速器7MeVを利用したコンパクトな中性子源の開発、高度化を行っている。中性子の強みである、金属に対する高い透過度を利用しまた数ミリ厚さ以上ある観察対象サンプルのバルク全体としての組織を研磨等の事前準備無しで非破壊計測を可能としている。本講演では、小型中性子源RANSによる塗膜下鋼材内部腐食と水の出入りの中性子イメージングによる観察や、塑性加工前後での鋼板サンプル集合組織の変化の中性子回折法による観察を中心に紹介し、加速器を利用した応用分野である小型中性子源の今後の展望を述べる。