THP133  加速器土木、放射線防護  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
J-PARCハドロン実験ホールのためのシールド貫通信号線ダクトの開発
Development of a shield penetration signal cable ducts for J-PARC
 
○広瀬 恵理奈,家入 正治,岩崎 るり,上利 恵三,高橋 仁,皆川 道文,青木 和也,渡辺 丈晃,加藤 洋二(KEK)
○Erina Hirose, Masaharu Ieiri, Ruri Iwasaki, Keizo Agari, Hitoshi Takahashi, Michifumi Minakawa, Kazuya Aoki, Takeaki Watanabe, Yohji Katou (KEK)
 
J-PARC ハドロン実験施設のような大強度のビームラインにとって、 3m程度の厚いシールドに隔たれたビームライン室に、遮蔽性能を持ち、 なおかつ一次ビームライン室と実験室側の間の気密を確保したまま、 電磁石等に必要な電力線、信号線を通すことは従来より課題となっている。 本件では、信号線として、セラミック編組線を用い、25Aの直管に、 約30本の信号線を入れ、エポキシ樹脂で、内部を充填する方法を行った。 この方法で、セラミック編組線内部にもエポキシが浸透し、He加圧しても 規定の気密を保つことができた。 また、この信号線管を埋めたコンクリートブロックを製作し、 既存の遮蔽体と固定し、間をモルタルで充填し、コンクリート間でも 気密を保つことができた。 このシールド貫通信号線ダクトの製作方法と気密性能について報告する。