WEP016  ハドロン加速器  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
J-PARC MRコリメータの応答とビームロス分布
Response and beam loss distribution due to the J-PARC MR Collimators
 
○白形 政司,佐藤 洋一(高エ研)
○Masashi Shirakata, Yoichi Sato (KEK)
 
J-PARC MRでは、ビームロスの局在化のために入射直線部下流にコリメータを設置している。MRのコリメータは元々は散乱−捕獲方式1系統だけのシステムであったが、ビーム不安定性等による速いビーム変動に対応するには不十分であることが分かってきたため、2012年からワンパス型のコリメータを複数台導入する方式に改めた。ビーム輸送路に置いたワンパス型コリメータの調整は容易であるが、リングに設置したコリメータでは、jawで散乱された粒子が周回して上流のコリメータに回り込んで来るため、調整中のコリメータの上流でビームロスが増えるなど、応答が複雑になる。また、直下流のアーク部にいくつかビームロスのピークが出るが、それらを最適化することが大強度運転では重要となる。ここでは各コリメータにおけるビームの応答をまとめ、コリメータの最適な配置を考察する。