WEP021  光源加速器  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
高繰り返しCW-FEL用のレーザーヒータ
Laser Heater System for High Repetition Rate CW-FEL
 
○本田 洋介,赤木 智哉,小菅 淳(高エ研)
○Yosuke Honda, Tomoya Akagi, Atsushi Kosuge (KEK)
 
近年、ERL型の加速器による高繰り返しCW-FELの検討が行われているが、100MHzクラスの高繰り返しの連続運転の設計がなされている。特に、フォトカソード電子銃を用いた短波長FELでは、入射器に起因するバンチ内密度揺らぎが、バンチ圧縮を行う際に制御不能に成長し、FELのゲイン低下を起こすことが知られている。これを回避するために、加速器上流部にレーザーヒータと呼ばれるシステムを設置し、バンチ内密度分布を均一化する手法がとられる。しかし、高繰り返しCW-FELでは100MHzの繰り返しでMWのピーク強度のレーザー光が必要で、従来の方法ではレーザーヒータに必要なレーザーシステムの実現が困難である。この問題を解決するために、レーザー蓄積共振器の手法を用いたレーザーヒータのシステムについて検討する。