WEP023  光源加速器  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
UVSOR-IIIにおける1.94μmファイバーレーザーを用いたレーザーコンプトン散乱ガンマ線発生
Laser Compton scattered gamma-ray generation using 1.94-micro-m fiber laser at UVSOR-III
 
○全 炳俊(京都大学エネルギー理工学研究所),平 義隆(産業技術総合研究所),許斐 太郎(分子科学研究所),早川 岳人,静間 俊行(日本原子力機構),山崎 潤一郎(分子科学研究所),紀井 俊輝(京都大学エネルギー理工学研究所),豊川 弘之(産業技術総合研究所),加藤 政博(分子科学研究所UVSOR),大垣 英明(京都大学エネルギー理工学研究所)
○Heishun Zen (Institute of Advanced Energy, Kyoto University), Yoshitaka Taira (National Institute of Advanced Industrial Science and Technology), Taro Konomi (UVSOR facility, Institute for Molecular Science), Takehito Hayakawa, Toshiyuki Shizuma (Japan Atomic Energy Agency), Junichiro Yamazaki (UVSOR facility, Institute for Molecular Science), Toshiteru Kii (Institute of Advanced Energy, Kyoto University), Hiroyuki Toyokawa (National Institute of Advanced Industrial Science and Technology), Masahiro Katoh (UVSOR facility, Institute for Molecular Science), Hideaki Ohgaki (Institute of Advanced Energy, Kyoto University)
 
我々の研究グループでは、核共鳴蛍光散乱(NRF)を用いた三次元同位体分布イメージングの基礎研究を行うため、電子蓄積リングUVSOR-IIIにて波長1.94μmのファイバーレーザーを用いたレーザーコンプトン散乱ガンマ線発生実験を開始した。これまでの実験の結果として、UVSOR-IIIの通常運転時に波長1.94μmのファイバーレーザーを用いて得られるガンマ線の最大エネルギーが5.40±0.01 MeVであり、それから推定される電子ビームエネルギーが746±1 MeVであることが判明した。また、UVSOR-IIIの蓄積電流300 mA、ファイバーレーザーの出力パワー5 Wの時、得られるガンマ線の総フラックスが約10^7 photons/sであるという結果が得られた。本発表では、実験結果と数値計算結果の比較を含め、得られたガンマ線ビームの性能に関してより詳細な議論を行うと共に、現在進めている応用実験についても紹介する。