WEP041  加速器技術/粒子源  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
高電離イオンビームのための実用レーザーアブレーションイオン源
Laser Ablation Ion Source for Highly Charge-State Ion Beams
 
○宗本 尚也(東工大),高野 進(KEK),高山 健(東工大、KEK)
○Naoya Munemoto (Tokyo Tech), Susumu Takano (KEK), Ken Takayama (Tokyo Tech,KEK)
 
KEKデジタル加速器(KEKDA)はECRイオン源を用いガス由来の重イオン加速を行ってきた[1]。KEKレーザーアブレーションイオン源(KEK-LAIS)はKEKDAへの固体由来イオン(C6+、高電離Fe, Ag, Al等)の供給を目指し、2012年に開発を開始[2]。現在KEKDAでの稼働に向けた基礎実験を行っている。価数スペクトラム、運動量スペクトル、プラズマ電流の空間分布、引き出し電流、エミッタンスと等の基礎パラメータが実験において取得された。レーザプラズマの拡散はソレノイドガイド磁場により制御可能である事は知られており[3]、これらのパラメーターを磁束密度の関数として得た。加えて、レーザー照射面をパルス毎にリフレッシュするターゲット駆動機構を用いた10HZ連続運転プラズマ生成実験によりビーム安定性の測定を行った。またLAISから重イオンビームを引き出すための引き出し機構、価数分離、運動量分析計を含むKEK-DAの低エネルギー領域のビームオプティクスを含めた中間加速について議論する。 [1] K. Takayama et al., Phys. Rev. ST-AB 17 (2014) 010101. [2] N.Munemoto et al., Rev. Sci. Inst. 85, 02B922 (2014) [3]M. Okamura et al., Rev Sci Inst. 81, 02A510 (2010)