WEP047  加速器技術/高周波加速空胴  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
100MV/mを目指す進行波型加速管の高電界特性
High gradient performance of travelling-wave accelerator structures targeting 100MV/m
 
○肥後 寿泰,阿部 哲郎,荒木田 是夫,高富 俊和,松本 修二(高エネルギー加速器研究機構)
○Toshiyasu Higo, Totsuo Abe, Yoshio Arakida, Toshikazu Takatomi, Shuji Matsumoto (KEK)
 
KEKではCLIC主加速器のための進行波型加速管の開発研究を数年来行ってきている。CLICでは100MV/mを標準にしているが、これまで開発してきた加速管ではその運転状態で放電を全くなくすには至っていない。しかし現状の設計+技術で、1000万パルスあたり1回程度の許容放電頻度まで抑えることが可能であることは見えてきている。 本件では、高電界運転に至るまでの経過と標準運転状態での放電頻度や、これらに関連するであろう暗電流特性などにつき、これまでの試験加速管での特性を比較することや、また放電に関連するパルス波形の解析を通じて、放電の特性を議論する。 これらの知見より、CLIC等の高エネルギー加速器への常伝導加速管の適用可能性を議論し、また近年展開を検討されているFEL等加速器の小型化への展開可能性を視野に、高電界加速に関する開発の現状を述べる。