WEP081 加速器技術/電磁石と電源 8月5日 小ホール 13:00 - 15:00 |
J-PARC ミュオンビームキッカー用MOS-FET MARX駆動バイポーラパルストランス合成方式電源の開発 |
A development of bipolar Induction voltage adders driven by MOS-FETs based MARX generators for J-PARC Muon beam kicker |
○澤村 陽,徳地 明(PPJ),幸田 章宏,西山 樟生,ストラッサ パトリック,藤森 寛(KEK / 物質構造科学研究所) |
○Yo Sawamura, Akira Tokuchi (PPJ), Akihiro Koda, Kusuo Nishiyama, Patrick Strasser, Hiroshi Fujimori (KEK / Institute of Materials Structure Science) |
J-PARC(大強度陽子加速器施設)の物質・生命科学実験施設(MLF)は、世界最高強度のパルス陽子ビームによる中性子ビーム及びミュオンビームを生成し、これらの使用して、物質•生命科学研究が行われている。 各実験エリアにダブルパルス構造ミュオンビームを効率的に供給するために、ビームキッカーはMLF実験ホール内のミュオンビームラインのビームラインの分岐に設置される。 本稿は、ミュオンビームラインに設置されるビームキッカー用電源の開発に関するものである。 本電源の特徴として、ファインメットコアを用いたパルストランスで正負それぞれ6台のパルス電源から発生された-9kV / 300nsec 高電圧パルスの合成で±54kV / 300nsecを生成し、ビームライン分岐部に配置されたビームキッカーに供給する。ミュオンダブルパルスの振り分けに正負の極性パルスを発生する必要があるが、高電圧パルス電源からはすべて-9kVの極性とし、パルストランスでの磁束の合成方向を変えることでビームキッカーへの高圧パルス供給極性に対応している。また、パルストランスや各高圧電源は将来の電源増設にも対応できるスケーラブルなユニット構造とした。 -9kV/300nsecの高電圧パルスを発生するパルス電源は、50nsecの立ち上がり時間が要求される。その仕様を満たすために、高速FETによって駆動される16段MARX構成とした。 |