WEP110  加速器技術/加速器制御  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
SuperKEKBへのCSSアラームシステム導入における性能評価
Evaluation of the CSS based Alarm System for SuperKEKB
 
○中村 卓也(三菱電機システムサービス(株)),岩崎 昌子,帯名 崇,佐々木 信哉(高エネルギー加速器研究機構),浅野 和哉(関東情報サービス)
○Takuya Nakamura (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.), Masako Iwasaki, Takashi Obina, Shinya Sasaki (KEK), Kazuya Asano (KIS)
 
高エネルギー加速器研究機構(KEK)では、KEKB加速器を用いたBファクトリー実験が行われてきた。現在、KEKB加速器の更なる高輝度化を目的として、SuperKEKB加速器の建設が進められている。 SuperKEKBでは、KEKBでの電子・陽電子衝突頻度を約40倍高めることを目指しており、このような高輝度加速器の運転下において、安定して動作可能なアラームシステムの構築が重要である。 KEKBでは、主にSADスクリプトを利用したアラームシステムを運用してきたが、我々はSuperKEKBのための新しいアラームシステムとして、Control System Studio(CSS)を利用したアラームシステムの導入を検討している。 ここで、CSSを用いたアラームシステムは、近年、いくつかの加速器で導入されているが、SuperKEKBはそれらの加速器に比べて、監視する点数が非常に多いという特徴がある。 KEKBでアラームシステムが監視する点数は約25000点であったが、SuperKEKBではさらに増加すると考えられ、そのような運転環境下で、CSSアラームシステムが正常に動作するかどうか、評価が必要となる。 本件では、SuperKEKBへのCSSアラームシステム導入を検討するための、アラームシステム動作試験、およびその性能評価について報告する。